年初より米不足状況が続いている。
昨年度の価格の約2倍で小売店には、お米が並んでいます。
政府は緊急事態として、保管している備蓄米の放出にふみきりました。
お米の種類
消費者の方にも“銘柄米”、“ブレンド米(複数原料米)”、“単一原料米”、“備蓄米”
という言葉が普及しました。
お米の品種もあるが、何年度産なのかということも問題になっている。
古米、古古米、古古古米とかややこしい。
まるで鶏の鳴き声“コッ、コッ、コッ、コケ~”に聞こえてしまう。
外食産業はお米の味とコストのバランスに苦労している
私は外食産業の応援団長として活動していますが、食に関連する業界の方と
幅広いお付き合いがあります。
例えば食品問屋、米卸し、酒販店、ビールメーカー、農水省等々です。
ある大手米卸し会社でビックリしたことがあります。
それは、お釜が10個ほど並べられ、米の銘柄別にブレンドし食味をチェックしていました。
つまり、飲食店と一緒にギリギリのコストで一定以上の味覚にするようブレンドを繰り返していることです。
チェーン店ともなると米品種と産地が明確な単一原料米だけでは、まかないきれないためです。
逆にいえば、個人経営の飲食店の方が銘柄米を使って、とびきり美味しいご飯を提供したりしています。
外食産業で食べているお米は、ブレンド米ですよ!
過去に産地の偽装問題があり、食品に関して「食品表示法」により産地表示の義務があります。
さらに厳しいのは、牛と米に関しては、どこから、いつ、何を仕入れたのか「牛・米トレーサビリティ法」があります。
外食産業では、メニューブックやPOPや店内表示で告知したりしますが、
店内表示していない場合、もし産地を聞かれたら、店員がお答えしないといけません。
農水省には、専門担当のチェックする係官がいらっしゃいます。
ブレンド米といっても、国内産のお米同士のブレンドもあり、国内産と外国産のお米のブレンドもあります。
すき家で有名なゼンショーグループは、全て国内産米を使っていると派手な宣伝をしていますが、
ここだけの裏話、チェーン店では外国産米はブレンドされて、普通に使用されていることになります。
さらに裏話、ある大手日本酒メーカーの方に聞くと、同じ産地でも酒米は自然物なので出来不出来があるとのこと・・・
一定の味と品質を保つためにタンク毎にブレンドし、これが杜氏の腕の見せ処とのことでした。
そういえば、ウィスキーの樽毎にブレンドし、一つの商品に仕上げるブレンダーと同じですね。
自宅でも、お米をブレンドして楽しんでください。
結論:令和の米騒動で分かったことは、パン好きの人にも「米は日本人の主食であり続ける」ことです